SEOとは?キーワード選定から競合サイトの調査分析の方法まで教えます。

この記事は下記のような人におすすめ!

  • Webマーケティングが未経験の方
  • SEOって何?
  • SEOの仕方が分からない方

SEO(エスイーオー)とは、Search Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)の頭文字をとって略したもので、日本語にすると「検索エンジン最適化」です。

分かりやすく説明すると、ユーザーが自社のサイトに関連するキーワードで検索すると、GoogleやYahooといった検索エンジンで上位に表示されるための施策を行い、良質なアクセスを集めることを目的としたのがSEOです。

SEOのメリットは、ニーズに合った顧客の集客力の高さと問題解決の高さ、すなわちコンバージョン率の高さが挙げられます。

ここでは、SEO対策で最も重要なキーワードの選定、対策のための具体的な施策、その対策をWebサイトへ実装する具体的な方法を解説します。

それでは、どうぞ!

SEO対策のメリット

SEOのメリットとは何だろう。AさんとBさんは、同じ製品まで辿り着きましたが、検索方法が異なります。

Aさん
Aさん

「美容液 エイジング」で検索してサイトにきた。

へえ~アンチエイジングにも良いのか。欲しいな

Bさん
Bさん

「富士フィルムの広告バナーが気になってきた。化粧品も作ってるんだ!!

富士フィルムの化粧品

マーケター
マーケター

この場合、AさんのほうがBさんより化粧品へのニーズが高く、顧客になる可能性が高いでしょう。

トップページから来たBさんは、「富士フィルム」「美容液」「化粧品」といったワードを意識せず来訪した可能性が高いです。

後日、化粧品を購入したAさん。

Aさん
Aさん

化粧品買いました(^_-)-☆

集客力が高い

「富士フィルム」「化粧品」「美容液」などを知らなかったユーザーをも誘引できる

CVR(コンバージョン率)が高い

そもそもニーズを持っているユーザーを誘引しているので、コンバージョンに結びつきやすい

マーケター
マーケター

SEOをすることで、ニーズを持っていた人に加えて、直接的にニーズを持っていなかった人をサイトに呼び込むことができるんです。

ここでは、上位結果の例を解説しましたが、検索結果の順位が10位以下、2ページ目以降でしたらどうでしょう。皆さん経験があると思いますが、順位が下であるほど見ることはほとんどありません。

自分が探している情報がなければ、また検索ワードを変更して検索することになります。SEO対策をするということはこうしたユーザーを取り逃がすこと(機会損失)につながります。

検索結果上位に表示されるためには

SEOとは検索エンジンにも評価されやすい仕様にWebサイトやコンテンツを調整して、自然検索を通じて、潜在・顕在顧客をサイトに誘導する手法であることを説明しました。

そのためには、検索結果が上位に表示される必要があることも重要です。それでは上位に表示されるためにどうすればよいでしょう。

答えは、検索する人に対して、回答を提示しているサイトです。

回答を提示するためのサイトは、顧客第一、ユーザー目線で作られていることでしょう。ポイントを下記に明記しました。

  • ユーザーのニーズを考える = 検索するユーザーはどんなことを求めてくるのか?
  • ユーザーのニーズに応えるサイトを作る = 検索ユーザーが満足する内容を提供できているか?

SEO対策の基本は、Googleが公開しています。 検索エンジン最適化 スターターガイド です。下記に主な対策を明記しました。

  • 適切なページタイトルをつける
  • メタタグを設定する
  • 質の高いコンテンツを提供する

キーワードの選定

キーワードを選定するには自社のサイトがどんなキーワードで検索をされれば、検索上位に表示されるか?を考えます。

サイト内に質の高い記事やノウハウがあっても、キーワードの選定が適切でなければ、検索上位に表示されることはありません当てずっぽうや感覚でキーワードを選んでも期待するような成果は出せません。ひと言でキーワードといっても多くの人が検索している人気のキーワードもあれば、ほとんど検索されていないようなニッチなキーワードもあります。

ここでは、あなたのサイトのアクセス数を増加させるために必要な、キーワードの選定方法について、6つのステップでお伝えします。

  • ユーザーの検索意図を大切にする
  • (無料)ツールを使ってキーワードを洗い出す
  • ビッグキーワード
  • ロングテールキーワードを狙う
  • 対策するキーワードの優先度を決める
  • 競合サイトの調査分析

ユーザー(ペルソナ)の検索意図を推測する

検索キーワードから、ユーザー(ペルソナ)が何を求めているか推測します。

たとえば「スキンケア」という言葉から派生する、「スキンケア 方法」と、「スキンケア 人気」や「スキンケア ランキング」では、ユーザーの検索意図は全く違います。前者は知りたい、悩みを解決したいという情報収集型で、後者は商品の購入(あるいはダウンロード、資料請求)などが目的の取引型の検索意図になります。

情報収集型「スキンケア 方法」「スキンケア 順番」「スキンケア 乾燥肌」「スキンケア 基本」
取引型「スキンケア 人気」「スキンケア ランキング」
案内型Amazonや楽天などのECサイトなど

Googleキーワードプランナーの活用

ここからはキーワードの選定方法を解説していきます。

キーワードの選定には、Googleが提供しているGoogle キーワード プランナーというツールを利用します。

Google キーワード プランナーとは、キーワードが実際にどのくらい検索されているか・需要のあるものなのかを調査できるツールです。キーワードの候補や検索Vol、競合性、あるいは広告の入札単価などを調査することができます。
また、キーワードはCSVとしてダウンロードすることが可能なので、キーワードリストの作成時にも非常に役立ちます。

キーワード抽出や選定、ひいてはコンテンツ制作において必要不可欠なツールといえますので、活用を強くおすすめします。
※なお、利用は無料ですが、事前に「Google 広告」への登録が必要です。

ビッグキーワードとスモールキーワード

大量に選出したキーワード候補の中から、メインとなるキーワードを決めたいと思います。

検索件数が多いということは、そのままニーズがある、と単純に考えることができます。つまり、この場合「スキンケア」というキーワードで記事を作れば、ユーザーニーズに適っているといえるでしょう。しかし、ユーザーニーズを満たすキーワードということは、当然競合が多いということでもあります。

検索件数と競合が多く、上位表示が難しいキーワードを「ビッグキーワード」と言います。ビックキーワードは、多くの検索意図やニーズを含み、検索ボリュームが10,000を超えるようなキーワードを指します。検索するユーザーが多く、需要があるため、ビッグキーワードで検索結果の上位に表示できれば、一気にサイトの流入を増やし、認知を拡大することができるでしょう。

一方でビックキーワードで上位表示を狙う競合サイトも多いため、上位表示の難易度は非常に高いと言えます。また、ビッグキーワードは一つの単語からなる場合が多いため、多様な意味を含んでおり、ユーザーの検索意図を的確に捉えることが難しく、CVに繋がりにくいという一面もあります。

スモールキーワードは、検索ボリュームが1,000以下と少ないキーワードを指します。複数語句や、ニッチなワードからなる場合が多いため、競合が少なく、上位表示させる難易度は高くない場合が多いです。

ただ、検索ボリュームが少ないため、上位に表示させても大きな流入の増加を見込むことは難しいでしょう。しかし、スモールキーワードでの検索は、検索意図が非常に明確で、具体的なニーズを持ったユーザーの流入が見込めるため、CVに繋がりやすい、という特徴があります。サイト内にスモールキーワードのコンテンツを充実させることで、流入ユーザーの滞在時間を増やすこともつながります。

ロングテールキーワードを狙う

一方で、検索Volが数十回程度のキーワードを「スモールキーワード」と呼び、ビッグキーワードとスモールキーワードの間、ある程度の検索Volがあるキーワードを「ミディアムキーワード」と呼びます。

下図からもお分かりいただける通り、ユーザーの検索意図が明確なのは、ビックキーワードよりもミディアム・スモールキーワードです。

ビッグキーワード「スキンケア」
ミディアムキーワード「スキンケア 基本」「スキンケア 30代」「大人 乾燥肌 スキンケア」「スキンケア 洗顔」
スモールキーワード「冬のスキンケア」「秋田 美人 スキンケア」「スキンケア洗顔料」

検索Volを縦グラフで表した場合、検索件数が少ないキーワードの方が、数が膨大なので下図のようになります。すると、検索Volが小さい方が長い尻尾のように見えることから、スモールキーワード付近のことを「ロングテール」と呼びます。

ロングテール部分のキーワードは、検索Volが小さいので、必然的に競合数も少なくなります。ゆえに、適切にSEOを講じていれば、比較的早い段階で上位に上がってきやすいという特徴があります。

また、キーワードの数が膨大なので、それに合わせて多種多様なコンテンツを作成することができます。幅広いキーワードを対策することで、各ページの流入は少なくなっても、面でカバーすることで、サイト全体の集客増大につながるでしょう。同時に、検索意図がビッグワードより明確なので、コンバージョン率が高いという傾向もあります。

いきなりビッグキーワードで上位表示は難しいので、まずはロングテール部分の複合キーワードを狙う、ということを頭に入れておきましょう。

対策するキーワードの優先度

キーワードをリサーチしたあとは、その候補の中から優先順位をつけます。検索Volと競合数を対応させて考えてみましょう。

優先度付け

  • 第2象限(左上):検索Volが多く、競合が少ないキーワードは上位表示されやすいので、ぜひ狙っていきたいキーワードになります。優先度は高めです。
  • 第1象限(右上):ビッグキーワード付近であり、基本的には対策を見送ったほうがいいですが、チャンスがあれば検討するのもアリ。優先度は中。難易度は激高。
  • 第3象限(左下):ロングテールキーワード付近であり、コンテンツ拡充を目指してキーワード対策すべき領域です。優先度は中。
  • 第4象限(右下):とくに理由がなければ対策するべきではない領域。優先度は低めです。

※優先度は絶対ではありません。臨機応変の対策が望まれます。

競合サイトの調査・分析

キーワードが決まったら、競合をリサーチしましょう。これは、選定したキーワードの上位表示が現実的なのかどうか、判断していく作業になります。

キーワードで検索した1ページ目から、リスティング広告の有無や数、大手企業やEC系などのWebサイトがあるかなどをチェックしてみましょう。

リスティング広告が多いということは、費用をかけてでも上位表示したいというサイトが多いことを意味し、自然検索の難易度も高い傾向にあります。したがって、検索上位を狙うのは難しいと判断することができます。

同様に、ECサイトやポータルサイトが上位表示されているようなキーワードは、つまりECやポータルサイトが評価されやすいというふうに解釈されるので、記事系コンテンツで対策するのは控えた方がいいでしょう。

Google キーワードプランナーで関連キーワードを調べる

Google キーワードプランナーは、度重なる仕様変更により年々SEO目的での利用が難しくなっていますが、”GKPハック”(Google Keyword Planner Hack)テクニックを使えば、依然としてキーワードアイデアのリストアップに役立ちます。

  • メインキーワードを Google で検索する。
  • 検索上位表示しているページの URL をコピーする。
  • GKPキーワードプランナーで URL を検索する。
  • 検索結果から関連性が高いキーワードをリストアップする。

まず、Google広告にログインして、上部メニューの [ツールと設定] 、 [プランニング] からキーワードプランナーを開いて、[新しいキーワードを見つける]を選択します。

キーワードプランナーのメニュー

そして、[ウェブサイトから開始]を選択して、あなたの競合サイトの人気コンテンンツやランディングページを入力して検索します。

キーワードプランナーで検索

競合サイトの人気ページのキーワードを調査することで、競合サイトがどのようなキーワードで Google からアクセスを集めているかなどの貴重な情報を得られます。

キーワードプランナーの検索結果

つまりこの GKPハックは、競合サイトを分析することであなたの分野で検索に使用されているキーワードや、そのキーワードと関連性が高いトピックを探すことを目的としています。

まとめ

良質なコンテンツを作る上で中核となるのはキーワードです。それゆえキーワード選定で手を抜いてしまうと、コストだけ膨らんでしまい、コンテンツマーケティングにおける成果は一向に見えてきません。

ユーザーニーズの最もよく表れているクエリから検索意図を把握、適切にキーワード対策し、必ず成果が出るまで続けてください。そして成果を積み上げていきましょう。

キーワード選定はいつもうまくいくわけではありません。試行錯誤を繰り返せば繰り返すほど、質の高いキーワードを選定するノウハウがきっと身につくはずです。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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